アジアの強者に、名古屋で会える。

熱帯の密林から。広がる草原から。
標高1,000メートルを越える高地から。
そして、日本からも。
アジアの各地に生息する、
脅威の能力をもった強者が、名古屋に。
見てほしい、その姿。知ってほしい、その力。

瞬発力しゅんぱつりょく NO.1 スマトラトラ[東南アジア(インドネシア スマトラ島)]体長:1.4〜1.6m 体重:75〜150kg
瞬発力しゅんぱつりょく NO.1 スマトラトラ[東南アジア(インドネシア スマトラ島)]体長:1.4〜1.6m 体重:75〜150kg

最高時速
約65kmのハンター

狩りの前には水浴びをし、体のにおいを消す。
体の模様は茂みにまぎれこみやすく、接近して獲物に襲いかかる。
その速さは自動車並み。最高速度は時速約65kmと言われる。
首に噛みつき脊髄を破壊するか、喉や鼻に噛みつき窒息させてしとめる。
獲物を押さえつけるため、前足が大きい。トラの中では最も小さな亜種。

平衡力へいこうりょく NO.2 シセンレッサーパンダ[中国南西部、ミャンマー北部]体長:51〜73cm 体重:3〜6kg 尾長:28〜49cm
平衡力へいこうりょく NO.2 シセンレッサーパンダ[中国南西部、ミャンマー北部]体長:51〜73cm 体重:3〜6kg 尾長:28〜49cm

枝をスイスイ歩く、
樹上の生活者

木登りが得意で、主に樹上で生活する。ひっかけるための鋭い爪。
足の裏まで密集して生える毛は、滑り止め。さらに、太く長い尾で
バランスをとり、入り組んだ枝の上も安定して移動する。
足の裏全体を使って歩くため、後ろ足のみで二本足で立つこともできる。
周囲を見わたしたり、威嚇するための動作を見せる。

団結力だんけつりょく NO.3 アジアゾウ[南アジア、東南アジア]体高:オス2.7m(最大3.4m)、メス2.4m(最大2.5m)体重:オス3,600kg(最大6,000kg)、メス2,720kg(最大4,160kg)
団結力だんけつりょく NO.3 アジアゾウ[南アジア、東南アジア]体高:オス2.7m(最大3.4m)、メス2.4m(最大2.5m)体重:オス3,600kg(最大6,000kg)、メス2,720kg(最大4,160kg)

助け合い、
命をつなぐチームワーク

メスを中心に、社会性のある群れでくらす。
互いに思いやりを持って助け合い、労わり合う。
子どもは群れ全体で守り、育てる。
年長のメスがリーダーになることで、群れに、水や食料のある場所、
危険な場所などの知識と経験が引き継がれていく。

回復力かいふくりょく NO.4 オオサンショウウオ[日本(九州、四国、本州西部)]全長:50〜70cm 体重:3〜5kg(最大で35kg)
回復力かいふくりょく NO.4 オオサンショウウオ[日本(九州、四国、本州西部)]全長:50〜70cm 体重:3〜5kg(最大で35kg)

長寿と再生の
驚くべき生命力

生命力が強く、60〜70年生きるほどの長寿命。
指や尾がちぎれても、数年で再生する回復力を持つ。
「ハンザキ」という別名を持ち、体を半分に裂かれても生きていたという
伝承が由来するとも言われている。
日本の固有種で、世界最大級の両生類。天然記念物にも指定されている。

強い。けど、
絶滅危惧種でもある。

  • IUCNレッドリスト/EN(危機)

    EN

    多くの食品や、石鹸・洗剤に使わる植物油脂の原料となる
    パームヤシを育てるために森が減っている。生息地が減少、分断され、エサが減り、繁殖のさまたげにもなっている。

  • IUCNレッドリスト/EN(危機)

    EN

    人口増加により、生息地がヒトの居住地に変わっている。
    飼い犬から伝染病を移されることも。
    また、家畜が、レッサーパンダの食べものとなる竹やぶを踏み荒らす。

  • IUCNレッドリスト/EN(危機)

    EN

    象牙は彫刻品や印鑑などに加工されるため、密猟の対象となる。
    世界各国で取引が禁止されているが、後をたたない。
    気候変動やヒトの農地・居住地の拡大により、生息地も減少している。

  • IUCNレッドリスト/VU(危急)

    VU

    食用、漢方薬用を目的に中国から輸入された
    外来種・チュウゴクオオサンショウウオが、河川に離されている。
    交雑個体が生まれ、在来種の存続が脅かされている。

すべて、IUCNや環境省の
レッドリストに掲載される、
絶滅が危ぶまれる「絶滅危惧種」。
気候変動、農地や居住地の拡大、密猟等。
原因の多くには、ヒトの暮らしが関わっている。

ヒトにできることって、なんだろう?

東山動植物園オフィシャル広報パートナー